黒猫のサンタちゃん。

2020年12月25日

ちいさな黒猫が庭に倒れていました。ねずみ捕りの罠にでも引っ掛かってしまったのか、その体は所々毛がなく、足の甲や踵は骨がむぎ出しになっていました。毛の少ない尻尾はか細く、下半身はウンチまみれです。お尻には男性の親指くらいのコブのようなものがありました…。

こんなにぼろぼろな猫は見たことがありませんでした。ひとまず玄関に入れ、ストーブを用意しました。新聞紙を敷きつめ、段ボール箱にも新聞紙を敷きちいさなハウスを置きました。

魚味の猫用フードを与えると、よほどお腹が空いていたのか、目やにの混じった涙を滲ませ食べました。生きられるのだろうか。それに、うちでは面倒を見切れない。

 

「今にも死んでしまいそうな猫がいる。安楽死と火葬を頼みます。」

 

私は旅立ちのお手伝いをさせていただく葬儀屋です。でも〝安楽死〟はもちろん私のできることではありません。信頼できる獣医師さんに相談する前に直接会いたいと申し出ました。

初めて会ったその子は、想像以上に痛々しい姿でした。成猫のようですが子猫のような華奢な体…。意志とは関係なく柔らかいウンチが出てしまうようです。玄関に敷き詰めてある新聞紙もウンチまみれ、血液も混ざっているようでした。

でも、目に力があります。

可愛らしい声でちいさく鳴き、私の足に擦り寄ってきました。初めて会った私に甘える様子にも驚きました。

どこでどう生きていたらこんなにボロボロになるのか…。よく事故に遭わず、生き延びてきたね。ここで倒れるまで、この寒い中、細い足で歩きさまよい助けを求めて辿り着いたんだね。人に甘えることを知っているんだね。応えてくれる人が以前はいたの?

ごはんを食べる姿を見ながら、一度病院へ一緒に行き診てもらおうとお願いしました。

 

ひと通り検査をしてもらうと、猫エイズ、白血病共に陽性…。そしてお腹には回虫とマンソンがいました。上顎は炎症をおこしており、お尻のコブのようなものは原因がわかりませんでしたが、少しでも触れると悲鳴をあげました…。

まさに満身創痍…。

病気だから人に捨てられてしまったのか、人に捨てられ彷徨ううちに病気になってしまったのか、本当のことはわかりません。わかることは、こんなにボロボロになっても、今生きているということ。生きようとする力があるということでした。

「うちでは飼えない。」

そう言いながら、玄関に敷いた新聞紙をペットシーツに替え、トイレを新調し、アンカを入れたハウスを作ってくれていました。

保護から1ヶ月。4回目の通院日にお迎えに行ったときの黒猫ちゃん。

黒猫だから仮に〝クロ〟とされていたカルテに名前が書かれました。

クリスマスに出逢ったから〝サンタ〟にしよう。

骨が見えてしまっていた足や尻尾が毛で覆われるようになりました。お尻は痛がりますが、少しずつ良くなっているようにも見えました。初めて病院に行ったときに教えてもらった薬の飲ませ方。慣れない手つきで試行錯誤しながら、毎日飲ませています。

迎えに行くと、少しだけ抵抗するものの、おとなしくキャリーに入ってくれました。1週間おきに病院へ。

もう、サンタちゃんの〝お父さん〟と呼んでいいですね?自然な流れでした。

ステロイドや抗生剤、療養食、通院を続けていくうちに、少しずつ体重も増えていきました。

お父さんは3階建のケージを購入。でも狭そうで可哀想と言い、ケージは保護猫シェルターへご寄付され、サンタちゃんには専用部屋を用意しました。

 

キャリーに入る→病院へ→お家に帰れる

少し我慢してもらいますが、ちゃんと家に帰れると理解しているようで、診察が終われば自らキャリーに入りたがりすぐに落ち着きました。

出逢ってから2ヶ月半

3月に入り、ついに4kgを超えました!

このときは一緒に喜び、そしてこのまま回復して行くと信じていました。口の中の炎症もきれいに治り、あとは下痢が治れば。ワクチンや去勢手術も近いうちに。たくさん抱っこもしよう。

4月に入っても4kg台を維持し、3種混合ワクチン接種までこぎつけました。通院は2週間おきに。下痢はまだ続いています。原因がわかりません。拭いてあげても柔らかいウンチはすぐに体を汚してしまいます。

6月に入り食欲が落ちてきました。トイレに籠っても思うように出ないのか周辺にもらしてしまうことが増えました。この頃から少しずつ体重が落ちていきました。療養食は色々試した上で、これ以上痩せてしまわないように、食いつきを重視することにしました。

 

11月になりました。体重は3kg台を維持していますがずいぶん軽く感じます。下痢は続いておりよくお尻を舐めています。そしてまた…足の毛が薄くなり、踵の骨が見えてきました…。鼻も口も赤っぽく、かさぶたのようになっていました。薬を減らし、食べられるものを与えるようになりました。

「長くは生きられない気がする。だったらなんでも食べさせた方がいいんじゃないか。」

 

下痢は治してあげたいけれど、好きなものも食べさせてあげたい。サプリメントを混ぜたりしながら体重が減らないように気をつけていました。

また小さくなったように思います。でも撫でるとうっとり嬉しそうに喉を鳴らし、名前を呼ぶと来てくれます。

このままでもいいのかもしれません。でもウンチをする度に痛がっているのが可哀想で、治せる方法があるのではと…諦めがつきません。

 

4月になりました。出逢ってから1年と4ヶ月。4.5kgまでいった体重は出逢った頃の小さなサンタちゃんに戻ってしまいました。

思い切って別の病院でも診てもらうことにしました。そして〝短結腸症〟という、健康な子の腸に比べて3分の1しかないことがわかりました。そして治らないとも…。

それでも出来ることはしようと、食事療法、投薬、サプリメント、通院はサンタちゃんの負担を考え回数を減らし、薬だけもらいに行き届けつつお父さんからサンタちゃんの様子を聞きました。

診察台から降りたがり、私の上に来てくれたサンタちゃん。

 

6月に入ると「最近サンタの耳が折れてきた」とお父さんから連絡がありました。

「これはこれで可愛いけどね。」

体重は2kg台になってしまいました。知人の家族だった猫ちゃんが、亡くなる前耳が折れてきたことを思い出しました。

 

 

もしかしたら、残された時間はもう少ないのかもしれません。

撫でると嬉しそうにするサンタちゃん。抱いてあげたいけれどすぐにウンチが出てしまうからあまり抱いてあげられないというお父さん。

オムツをすることを提案しました。

ごはんはもうなんでもあげると決めました。焼き魚でも茹でたお肉でも食べられるものならなんでも。それから数ヶ月。

2022.11.27

サンタちゃん永眠

 

「サンタのことで相談があります。明日時間はありますか?」

申し訳なさそうに、言いづらそうに話してくださいました。

前日ごはんを食べていたけれど、朝部屋に入ったら冷たくなっていたということを。

翌日、一晩うちでサンタちゃんをお預かりすることになりました。

たった数日会わなかっただけなのに、また小さくなったね…。治してあげられなくてごめんね。2年近くもがんばってくれてありがうね。

ここからはサンタちゃんの最期の姿になります。苦手な方はここで閉じていただけたらと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

「安楽死と火葬を」あれから2年近く

生きようとしたサンタちゃんと守ろうとしたお父さん。

 

 

本当のところキミはどこでいつ生まれたんだろう。何歳なのかな。どうやって生き延びてきたのかな。

お父さんの家の庭で見つけてもらってなければ、ボロボロのまま、お腹を空かせたまま、ひとりで冷たくなっていたんだよね、きっと…。

ずいぶん頑張らせてしまったけれど、この2年弱、幸せだったかな。

賢い子だったね。穏やかで懐っこかったね。病院の帰り道はキャリーの中で寝ていたね。堂々として格好いいところもあった。お花は白や黄色で明るくしようか。明るく。可愛くして送り出すよ。

 

お母さんが用意してくれたお花

サンタちゃんを家に迎え入れることに積極的ではなかったお母さんも、毎日の投薬など協力してくれ、サンタちゃんのためにお花を用意してくれました。

遺影は、出逢って3ヶ月弱の頃の男前なサンタちゃんを選びました。

お家から持ってきていただいた、サンタちゃんの最近のお気に入りフードは明日お弁当箱に詰めて持たせてあげよう。

 

ちいさなサンタ帽と赤い蝶ネクタイ

うちの猫たちお気に入りのオモチャのネズミも持って行ってね。

 

この日は暖かく、時々小雨がぱらぱらしていましたが、お父さんに見守られながらお空へ。

明るく送ろうと思っても涙は次から次へと溢れ出てきて箱ティッシュを持ったまま手を合わせることになりました。

寂しいことは変わりませんが、火葬をして見送ると諦めがつくというか、踏ん切りがつくというか…。ひとつ超えた感覚がありました。まだ信じられない気持ちもあるけれど、白くちいさくなったサンタちゃんは、もうお尻が痛くないし、お薬飲まなくていいし、通院もしなくていい、がんばらなくていいんだ。

それにきっと、サンタちゃんは寂しくないね。なんとなくそんな気がします。

 

看取ってあげられなかったことが悔やまれる。

もっと抱いてあげればよかった。もっと撫でてあげればよかった。

 

どんなに手を尽くしてもその時出来ることを全てしたはずでも、あとになると込み上げるものがあります。

でもあの子は、あの子たちは、いつだって今を懸命に生きているだけで、もっと単純なのだと思います。

私の知っているサンタちゃんならこう言っていると思います。

あの時助けてくれてありがとう。大好きだよ。

「ありがとう」「大好き」お互いに、こんなにわかりやすく相手を幸せにする言葉があるのだからしっかり伝えたい。

いつか後悔などよりこちらの感情が超える日がきっときます。心からそう思える日まではたくさん泣いたり悔やんだりしながらあの子の写真に話しかけるときは無理にでもひねり出そう。

同じときを生きてくれたキミに

ありがとう。大好きだよ。

 

 

はるなつあきふゆ

あの子がお空へ。

元気いっぱい賑やかで、ママもパパも大好きな甘えっ子。
家族だけに心を許し、犬のお友達は、家族でもある黒柴のはるちゃんだけです。
「優しいはるちゃんのことは好きだけど、ごはんやオヤツはあげないよ。」
食いしん坊で、少し気の強いわがまま娘。
そんなキミが、そんなキミたちが愛おしい。

 

あの日、酸素室から出たいと言い、自力でトイレを済ませ、いつも決まって一緒に寝るパパのベッドまで行き、ママの手を借り定位置へ。
ママがずっと撫でていてくれました。
最後まで気丈で甘えっ子のキミらしかったね。

キミを包む花を、パパと一緒に選びました。
悩むパパに
「どんな子ですか?」
と訊ねると
「うるさいくらい、元気な性格です。」

 

あれから数ヶ月が経ちました。
家の中が静かで広く…寂しい。
キミに似合う花を選んでは部屋に飾っています。
ピンク色も似合うけれど、やはり向日葵がしっくりくるよ。
明るく元気でポジティブなイメージがキミにぴったりの向日葵。

いつも家に明るい光を、元気を、幸せをありがとう。
パパたち、これからゆっくり少しずつ、元気になるから。
だから安心していてね。

 

あの子がお空へ。

初めて会ったキミは頑なに背中を向けてこちらを見ようとはしなかったね。
家族が出来て去っていく子を何度も見送ってきたのかな。
他の子たちより少し大きなキミに一目惚れし、この手に抱かせてもらいました。

しばらくは様子を見ていたようだけれど気持ちが伝わったのか、どんどん自分を出してくれるようになりました。

ママも好きだけれど、パパが大好き。
妹が家族に加わってからは、大好きなパパと一緒に寝る特権を妹に譲ってあげる優しいお兄ちゃんになりました。

控えめだけれど甘えん坊。
ママとパパの優しさに包まれて、人が大好きになりました。
小さな子に触れられても全く怒らないキミは、みんなに可愛がってもらいました。
「この子の子供が欲しい」
子供はいないけれど、そんな風に言われたこともありました。

パパとママの次にごはんが大好き!
ごはんの予感がすると、キッチンまでスキップしちゃう。
そんなキミもおじいちゃんになり…
その日が来てしまいました。

大好きなごはん、食べられなかったもんね。しんどかったね。
よくがんばってくれたね。
寂しいけれど、覚悟する時間をキミからもらいました。

パパとママの匂いでしっかり包み、お空へ送りました。
雨が降り、虹の橋が架かったよ。
兄妹また逢えたかな。
優しいキミのことだから、お弁当分けてあげるんだろうね。

寂しいけれど、お空の上でもキミたちが幸せでありますように。

15年間、たくさんの幸せをありがとう。

 

ちいさな家族の終活アドバイザー

 

写真は 2021.3 に家族になった〝こはる〟

 

愛猫ぷうを見送り7年3ヶ月が経ちましたが、当時を振り返るといまだに涙があふれます。

もっと何かできたのではないか、あの時ああすれば良かった、あんなことしなければ良かった。

 

少しずつ出来ないことが増え、少しずつ痩せてちいさくなり、いつか来る別れから目を背けなくなったあの頃。辛い現実。いつかこの子がいなくなったら、この子のいない世界はどんな世界なのか…。

あの頃の私は、愛猫の気持ちよりも自分のことでいっぱいだったように思います。

 

今だったらこうするのに。悔やんでも時間は戻りません。でも今からできることがあると思っています。それは、伝えること。

せめて見送るときには後悔して欲しくない。

まだ間に合うならば、私のように後悔してほしくないと思っています。

「大切なものを失うかもと想像する段階から失った後までも起こる喪失体験がもたらす心情」

〝グリーフ〟について〝グリーフケア〟について勉強をしています。

 

 

〝ちいさな家族のおくりびと〟として。

愛猫を送った〝ぷうのお母〟として。

〝いつか来るその日〟までその子に何をしてあげられるのか、ご家族の心の負担はどうしたら軽くなるのか、そしてその日が来てしまったらどうしたらいいのか。何ができて、何をしないと悔やみやすいのか。

たくさんのご家族と接し、たくさんの別れの形を見てきた経験も

今まさに悩んでいる、苦しんでいるご家族にお伝え出来たらと思います。

 

大切な家族だから最後まで愛を込めて

そして

その子にとってもあなたは大切な家族

ご自身も大切に

責めないで

しっかり食べてしっかり寝て

人に甘えたり頼ったりしていいのだから

たくさん泣いてもいつかまた笑える日がきますように

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

公式ホームページ 

https://nijinokakehashi-poo.info/

 

忘れないよ。キミの勇姿。

キミがお空に旅立って1年が経ちました。

あの頃、辛いなんて思うことはありませんでした。

自分たちの感情よりもキミのサポートに集中していたから。

オムツの交換をするときも、ごはんの用意をするときも幸せでした。

クルクル回るように歩くキミに歩行器をつくり、怪我をしないように見守りました。9時間歩き続けたこともあったね。

ママが聴こえなくなり、目が見えなくなり、大きな声で鳴き続けることもありました。

どうしたらいいかわからなくなった時、SNSで励ましてくれる方々がいました。心強かった。シニアの子と向き合った経験のある方ってたくさんいるんですね。教えてもらうこともたくさんありました。

甘酒もプリンも受け付けなくなったとき、覚悟を決めました。

1日でも長くいて欲しいけれど、苦しませることはしたくない。キミが穏やかに眠れますように。

 

10ヶ月以上に及んだ介護生活が終わる時がきました…。

優しく穏やかで、天使のような寝顔でした。

たくさんの花で包んであげよう。お弁当持たせてあげよう。毛を少しもらっておこう。寝顔だってたくさん撮ろう。

キミの勇姿はこの先もずっと忘れないよ。

やんちゃだった若い頃も可愛かったけれど、おじいちゃんになってからがまた更に可愛かったね。

 

残ってしまったケア用品やフードは保護犬たちに寄付してくださいました。

可愛い歯を少しだけガラス球に閉じ込めキーホルダーにしました。

どこへでも一緒に出かけられるね。

お寺で四十九日の法要を執り行いました。

あれから一年。お寺で一周忌法要を執り行いました。

もう一年。でもまだ一年。

お散歩しているワンちゃんやSNSで他の子を見るのも少し胸が苦しくなります。

でも久しぶりに触れたワンちゃんに少し癒されつつ、いい時間が過ごせました。

キミの存在の大きさをしみじみと感じます。

今もこれからもずっと、唯一無二の存在です。

17歳6ヶ月、たくさんの幸せをありがとう。キミの勇姿、忘れないよ。

 

大切な家族だから最後まで愛を込めて

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

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絶対的リーダー、あの子の旅立ちは音楽葬で

あの子がお空へ。

音楽葬でのお見送りでした。

絶対的リーダー、弱味を見せない、強く格好いいお兄ちゃん。
弟を守るために向かって来た相手と闘ったこともありました。
そんな強いお兄ちゃんだけれど、ちょっと寒がりで、ママっ子で甘えん坊な一面もありました。

介護施設でセラピー犬として、多くの方々に癒しをくれ、ピアノの音色と彼の無垢な笑顔が、ゆったりと優しい時を過ごさせてくれました。

毎朝のお散歩。
家に帰ればママにまっすぐ向かい、今日はどんなことがあったか、どんなに楽しかったか報告してくれたね。
強く賢く優しく、頼もしいお兄ちゃん。

穏やかな日々がずっと続くかのように思っていたある日。

突然の余命宣告。
目の前に暗闇が広がりました。

受け入れ難い現実。でも時間は容赦なく進んでしまいます。それまでとは違った毎日。いつか来てしまうその日を迎える覚悟は、なかなかできるものではありません。

余命宣告から4ヶ月半。先生に言われた時間よりも4ヶ月以上も生きてくれました。尻尾を上げてくれたのが、彼からの挨拶だったのかな。

旅立ちの日にはたくさんの方が会いに来てくれました。
たくさんのお花も届きました。
彼と組んで演奏をしていたピアニストさんが、思い出の詰まった曲を弾いてくれました。

ピアノの音色が響く中、順に花を手向け声をかけました。
出発の前に、弟たちも兄に挨拶をしました。

行ってらっしゃい。
いったん送り出すよ。
でもこれで最後だとは思っていないよ。
姿は見えなくても、ずっと一緒にいる気がします。
生まれてきてくれて、この家に来てくれて、私たちに幸せを、たくさんの人たちを笑顔にしてくれてありがとう。

 

あの子の四十九日にお別れ会が開かれました。

たくさんのお花と、彼の思い出コーナーには好きなものを詰めたお弁当、リード、血統書、雨がっぱ、たくさんの写真。
セラピー犬として貢献してくれた彼は、犬ではなく社員。お仕事仲間のみなさんが協力し、この日のために準備を進めました。

庭の薔薇が好きな彼に手向けるお花は薔薇と、彼のイメージカラーである黄色いガーベラ、オレンジ色のガーベラも用意しました。

スライドショーは長年彼のヘアースタイルを整えてくれた、大好きなトリマーさんにシャンプーしてもらう彼の姿、みなさんと触れ合う姿、そして旅立つ日のお花畑で眠る彼、見送るみなさんの様子などが映し出され、ママさんのつくった文章のナレーションが流れました。

多くの方が会いに来てくださいました。
思い出コーナーに立ち止まり写真を見つめる方、弟ワンたちの周りにもたくさんの方が集まり笑顔でお話をされていました。

もちろん、ピアニストさんによる生演奏がこの日も皆さんに心地良く響いたことと思います。

形にとらわれないお見送りの形。

多くの方に癒しをくれた彼のお別れ会の終わりには、彼の毛色に近い生地でお作りしたカバーにお着替えをさせ、ご家族に〝天使のカケラ〟をお渡しし、パパさんから皆さんへのご挨拶で幕をおろしました。

 

 

天使のカケラ

生きた証でもあるお遺骨をほんの少しガラス球に閉じ込めました。

金属アレルギーがあっても身につけていただける紐のチョーカー。

お仕事用の鞄につけていただける、革紐のキーホルダー。

お手持ちのチェーンにつけていただける、ペンダントトップ。

 

似顔絵

フレッピーくんと、弟ワンたちが一枚の似顔絵に。

 

 

ペトラップ

くりくりの毛、真っ直ぐで柔らかい毛が1本の筆ストラップになりました。

絶対的リーダー、強く賢く優しいお兄ちゃん。可愛い息子。みんなのアイドル。そんな彼はこれからもずっとみんなの心の中に。

 

大切な家族だから最後まで愛を込めて

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

大好きなご家族と最後のドライブ

斎場へ向かう時間はあの子と過ごせる大切な時間です。

虹の架け橋ぷう 家族葬プラン〜は蓋を閉じないタイプのお棺にお休みいただきますので、斎場に着くまでお顔を見て撫でていただくことができます。

「いつものお散歩道をぐるっと回りたい。」

「途中で行きつけのサロンに寄ってトリマーさんにお顔を見てもらいたい。」

時間が許す限り、お話を伺いお手伝いさせていただきます。※お見送りの前日までにお申しつけください。

「いいお天気なので、早めに着くように出発して、斎場の近くで少しお散歩したい。」

 

たった一度のお見送りに後悔が残りませんように。

 

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お骨になっても愛おしい。

あの子の生きた証。

姿は変わっても愛おしい。食いしん坊のあの子の犬歯。自慢のしっぽ。形も可愛いちいさなお骨。

 

「離れて暮らす家族に少し分けてあげたい。」

「納骨する前に少し手元に残しておきたい。」

「いつも近くに感じていたい。」

「これからも毎日一緒にお散歩をしたい。」

 

想いは様々ですが、分骨されるご家族が多くいらっしゃいます。かつて、お遺骨はひとつに納め、ときが来たら納骨するのが一般的だったかもしれません。ですが最近では形にとらわれず、ご家族の想いが一番大切だと考えられるようになりました。

宗教的な考えもあるかもしれませんが、かつて言われていた「お骨を分けたら成仏できない。」「健康な体で生まれ変われない。」

とは、迷信であり、心配はないと考えられるようになりました。なにより、残されたご家族の支えになったり、励ましになることもあります。

どこのお骨を分けたらいいですか?

決まりはありません。ご収骨をされるときにお手伝いをさせていただきます。ですが、それでもあの子の来世が心配だったら。お空で元気に走り回って欲しいと願うご家族には、歯やしっぽのお骨など、少しもらってもあの子が困らないだろうと思えるお骨を分けることをご提案しています。

お空では病気や老いも関係なく、元気だった頃の姿で楽しく暮らしていく。

多くのご家族の願いではないかと思います。

 

いつか再会するその日まで

あの子の生きた証であるお骨をお手元に。

 

ご心配なことがありましたらおっしゃってください。ご収骨されるのが辛すぎる、というご家族がいらっしゃいましたら、代わって納めさせていただきます。また、ちいさなお子様にはショックが大きいかもしれません。ご収骨にお子様が立ち合うか、そのときだけ別室でどなたかとご一緒にお待ちいただくか、ご家族でよく話し合われることをおすすめいたします。

 

分骨カプセルキーホルダー

分骨カプセルネックレス

信楽焼分骨入れ

 

綺麗に洗って乾かした、清潔な容器に分骨していただくことも可能です。

「お骨にカビが生えてしまうのではないか…。」

ご心配な場合、素手で触らずに清潔なお箸やピンセットを使用ください。

天使のカケラ

少しのお骨をお預かりし、ガラス球に閉じ込めます。

 

大切な家族だから最後まで愛を込めて

これからの私たちの支えに

 

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公式ホームページ

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よくある質問〜お見送り当日の服装に決まりはありますか?

決まりはありませんが、多くの方は黒、紺色などの普段着、もしくは礼服をお召しになります。

虹の架け橋ぷうでは、公営の葬祭センターへご案内いたします。最期のお別れをしていただいた後、約1時間お待ちいただきご収骨をしていただきます。

「故人を偲び、喪に服す。」

葬祭センターでは、人の葬儀も執り行っていますので、礼服をお召しの方々とすれ違うことがあります。

礼服までお召しにならずとも、ある程度地味なお色を選ばれた方が居心地が悪くないように思います。

当日ご持参いただくもの

特別お待ちいただくものはありません。

葬祭センターではお食事を召し上がっていただくことはできません。お迎えに伺う前に何か召し上がっておいていただきたいと思います。

お飲み物につきましては、自動販売機があります。(コロナウィルス蔓延防止対策として使用禁止になる場合があります。2021.6 現在は使用可能)

 

ご不便をおかけするかもしれませんが、ちいさな家族の大切との大切な1日、最期のお見送りが、いつか優しい想い出となりますように。

 

ちいさな家族にありがとう 虹の架け橋ぷう

 

 

 

旅立つあの子に持たせてあげられるもの、あげられないもの

 

旅立つあの子に、あれも持たせてあげたいし これも持たせてあげたい。

 

黒ラブのノアちゃん

たくさんのおもちゃとお気に入りのボールは持たせてあげられませんでしたが、写真にして持たせてあげました。食べることが大好きなノアちゃんに、お姉ちゃんの愛情たっぷり詰め込んだお弁当を持たせてあげました。

(お体のちいさな子にはちいさなお弁当を持たせてあげます。)

ご家族の匂いのするハンカチをお顔にかけてあげたり、靴下やTシャツを持たせてあげました。

猫のみゅーちゃん

ママ愛用のブレスレットは写真にして、おやつと一緒に持たせてあげました。

お見送りをしたあと、少し分骨をされ後日天使のカケラでご家族みなさんのブレスレットをつくられました。

 

持たせてあげたいけれど持たせてあげられないものは、写真にして持たせてあげることができます。お遺骨を綺麗に残してあげるため、また環境保全のためにも持たせてあげられないものがあります。

 

 

持たせてあげられないもの

陶器、ステンレス、プラスチック製の器

 

綿やプラスチックの詰まったおもちゃ、プラスチック、ゴム製のおもちゃ、紙や布以外で出来たお守り

(猫じゃらしはプラスチック性の棒だけ切り離していただくと持たせてあげられます。)

 

缶詰

(缶やパウチから中身を出し、紙コップや紙製の箱に移していただくと、持たせてあげられます。)

保冷剤、ドラアイス

お見送りする前に全て取り除きます。

 

リード、首輪

(布製のシュシュやバンダナは持たせてあげられます。)

 

籐製のバスケット

「思い入れのあるバスケットをお棺にしたい。」そうお考えのご家族もいらっしゃるのですが、お遺骨を綺麗に残してあげるために、お断りしています。

虹の架け橋ぷうのお見送りプラン全てにお棺が含まれています。

おまかせプランはダンボール製のお棺を、家族葬、そのほかのプランは柳製のバスケットをお棺としています。※大型犬ちゃんは全てのお見送りプラン共通でダンボール製のお棺になります。

 

持たせてあげられるもの

セキセイインコのボンちゃんに折り鶴を

ちいさな折り鶴を持たせてあげました。お体がとてもちいさいボンちゃんには、タオルに包まれたドライフラワーは持たせてあげませんでした。ご家族が祭壇に飾られました。

 

 

お手紙

 

お花

トゲがあるもの、赤いもの、色の濃いものは入れてはいけない…とも言われていますが、トゲや茎は切ってしまいます。血を連想する赤は…と言われますが、その子に似合う色、ご家族のお好きな色のお花で包んであげてください。

色の濃いお花をたくさん入れると、お遺骨に色素がついてしまうとも言われていますが、少量であれば気にならないかと思います。

たった1度のお見送りです。たくさんのお花で包んで送ってあげたいご家族はには、想い花プランもおすすめです。お好きなお色やイメージをお伝えください。

ご自宅のお庭に咲いているお花ももちろん大丈夫です。

(蟻などの虫がついていることがあります。可能であれば水洗いしていただき、水気を軽く拭き取っていただくと安心です。茎を切りご準備ください。)

 

大好きなお家やお庭、いつものお散歩道の写真

お家やお庭、ドライブ好きな子には車やいつも見ていた景色の写真を持たせてあげるのはいかがでしょうか。

お散歩道に咲いていた四葉のクローバー、いつも好んで食べていた草を持たせてあげたご家族もいらっしゃいます。

 

 

シーズーのみのちゃんに、ママと一緒の写真を

 

うさぎのぽちちゃんに、仲良しのたまちゃんと一緒の写真を

 

家族写真

 

お写真は全部で10枚程度は持たせてあげられます。

(インコ、ハムスター、フェレットちゃん等のお体のちいさな子には2〜3枚までにしていただいています。)

 

大好きなごはんやおやつ、アレルギーがあったり健康を保つために食べさせてあげられなかったものも、持たせてあげてはいかがでしょうか。

お顔には、ご家族の匂いのするハンカチをかけて安心させてあげたい。

 

※こちらに記載したものが全ての火葬場で可能とは限りません。他の業者さんにご依頼される場合はそちらにご確認ください。

 

そのほかにも持たせてあげたいものがありましたら、ご相談ください。

 

大切な家族だから最後まで愛を込めて

 

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しろちゃんのお見送り

「元気がなくなり、その日が近いようです…。その時がきたらどこまでお任せできますか?」

お話を伺うと、もしもの時は立ち会えないかもしれないけれど、火葬し合祀墓へのご納骨までを望んでいるとのことでした。

 

それから約1ヶ月。

ご家族みなさんの献身的な介護の末、静かに眠りにつきました。

ご事情により、ご自宅からお見送りされることになり、お迎えに伺いました。

ご家族がお立ち会いをされない〝一任個別火葬〟の〝おまかせプラン〝

本来こちらのお見送りプランにはお花などは含まれておらず、お迎えに伺いお棺にお体を移し、お預かりし火葬、収骨をさせていただきご家族の元へお帰しします。

ですが「たくさんのお花で包んで送ってあげたい。」とご家族のご要望があり、いったんお体をお預かりし、お見送りする当日にお花で包むことになりました。

お迎え当日、ご家族にとってはこの日がお体に触れられる最後の日となります。

可愛いお手手の肉球はスタンプをとり、白い毛、黒い毛はそれぞれ少しずつお切りしました。

いつものごはんと、新聞に掲載された笑顔のしろちゃんの記事と、お孫さんからのお手紙をお棺に納め、お顔にかけてあげるハンカチをお預かりしました。

優しく撫でてもらい、声をかけてもらい、お別れをしていただきました。

 

そして迎えたしろちゃんお旅立ちの日。

「淡くて優しい色の花を。」

お花畑で眠るお姫様のようなしろちゃんと出発しました。

斎場で、ご家族とLINE動画でお話し、しろちゃんを見ていただきました。

「行ってらっしゃい。またね。」

大好きなご家族に声をかけてもらい、ご家族の匂いのするハンカチに包まれて、お空へ。

1時間後、ご遺骨をしっかり収めさせていただき、お寺へ。

この日、ご納骨までさせていただきました。

松本市和田の観音寺ご住職に読経をあげていただき、観音様の姿をした合祀墓へ。

冷たい雨の降る中、手を合わせ、お納めしました。

 

家族として最後まで大切にされてきたしろちゃん。

いつもどこにいてもキミが幸せでありますように。

 

後日、1冊のフォトブックをお届けに伺うと、「ほかの猫ちゃんたちへ。」

とお預かりしました。ご家族がしろちゃんのためにご用意されたフードは、シェルターで暮らす猫たちへお届けしました。

 

【一任個別火葬】

よくある質問 お墓に埋葬してあげないといけないの?

つなごう「命のバトン」

 

大切な家族だから最後まで愛を込めて

 

虹の架け橋ぷう 公式ホームページhttps://nijinokakehashi-poo.info/